QGISをインストールしたら、最初に設定しておくべき項目があります。
QGIS初期設定ガイド【インストール後にやるべき設定】
この記事では、快適に使うための初期設定を解説します。
日本語化の確認
設定の確認
QGISは通常、OSの言語設定に従って日本語表示されます。
【確認方法】 設定 → オプション → 一般
日本語になっていない場合:
設定手順
- 「ユーザーインターフェイス翻訳を上書きする」にチェック
- 言語を「日本語(ja)」に設定
- QGISを再起動
UIフォントの設定(オプション)
設定 → オプション → 一般 → スタイル(フォント) おすすめ設定: ・フォント:Meiryo UI または Yu Gothic UI ・サイズ:9〜10pt
デフォルトCRSの設定
CRS(座標参照系)とは
地図データの位置を特定するための基準です。日本で使用する主なCRS:
| CRS | EPSGコード | 用途 |
|---|---|---|
| JGD2011 地理座標 | 6668 | 緯度経度での表示 |
| WGS84 | 4326 | GPS、Web地図 |
| 平面直角座標系(各系) | 6669-6687 | 測量成果 |
設定方法
設定 → オプション → CRS と座標変換
プロジェクトのデフォルトCRS:
設定項目
- □ 新規プロジェクトにこのCRSを使う
- → EPSG:6668(JGD2011)または EPSG:4326(WGS84)
レイヤのデフォルトCRS:
設定項目
- □ CRSが定義されていないレイヤのデフォルトCRS
- → EPSG:4326
おすすめ設定
一般的な用途
- プロジェクトCRS:EPSG:4326(WGS84)
- → Web地図と相性が良い
測量・土木関連
- プロジェクトCRS:該当地域の平面直角座標系
- 例:関東地方 → EPSG:6677(JGD2011 / 9系)
背景地図の追加
地理院タイルの追加
日本で使う場合、国土地理院のタイルを追加しておくと便利です。
【追加方法】 1. ブラウザパネルの「XYZ Tiles」を右クリック 2. 「新規接続」を選択 3. 以下を入力:
標準地図:
設定
名前:地理院タイル(標準)
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png
淡色地図:
設定
名前:地理院タイル(淡色)
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png
写真:
設定
名前:地理院タイル(写真)
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/seamlessphoto/{z}/{x}/{y}.jpg
OpenStreetMapの確認
OpenStreetMapは標準で追加されています。
ブラウザパネル → XYZ Tiles → OpenStreetMap → ダブルクリックで表示
プラグインの追加
おすすめプラグイン
| プラグイン名 | 機能 |
|---|---|
| QuickMapServices | 背景地図を簡単追加 |
| qgis2web | Webマップを出力 |
| MMQGIS | データ処理ツール集 |
| Profile tool | 縦断面図作成 |
プラグインのインストール方法
1. プラグイン → プラグインの管理とインストール 2. 「すべて」タブでプラグイン名を検索 3. 「インストール」をクリック 4. インストール後、有効化される
QuickMapServicesの設定
インストール後、追加設定で多くの地図が利用可能に:
設定手順
- Web → QuickMapServices → Settings
- 「More services」タブ
- 「Get contributed pack」をクリック
- 追加の地図サービスがダウンロードされる
パフォーマンス設定
レンダリング設定
設定 → オプション → レンダリング
おすすめ設定
- レンダリング更新間隔:250ms(デフォルト)
- 描画キャッシュを有効にする:チェック → 描画が速くなる
- キャッシュサイズ:500MB以上 → メモリに余裕があれば増やす
並列処理設定
設定 → オプション → レンダリング → レンダリング動作
設定
- 並列レンダリングを使う:チェック
- → マルチコアCPUで高速化
メモリ設定
大きなデータを扱う場合:
設定
- 最大キャッシュサイズ:1024MB以上
- → 搭載メモリの1/4程度が目安
保存設定
自動保存の設定
設定 → オプション → 一般
おすすめ設定
- プロジェクトファイルを自動的に保存する
- 間隔:5分
- → 作業中の強制終了でもデータ損失を防げる
デフォルト保存形式
設定
- 新規レイヤのデフォルトファイル形式
- → GeoPackage(.gpkg)を推奨
パスの設定
設定
- プロジェクト保存時にレイヤ情報を相対パスで保存
- → チェック推奨(プロジェクトの移動が容易に)
おすすめカスタマイズ
ツールバーのカスタマイズ
よく使う機能をツールバーに追加:
ビュー → ツールバー □ 表示するツールバーを選択: ・ファイル ・マップナビゲーション ・属性 ・ラベル ・選択
ショートカットキーの設定
設定 → キーボードショートカット
よく使うショートカット
- Ctrl+S:保存
- Ctrl+Z:元に戻す
- Ctrl+Shift+Z:やり直し
- V:選択ツール
- Space:パン(押しながらドラッグ)
- Ctrl+0:全体表示
デフォルトスタイルの設定
新規レイヤのデフォルトスタイルを設定:
設定 → スタイルマネージャ → よく使うスタイルを保存しておく → 新規レイヤに適用可能
設定のエクスポート
プロファイルの保存
設定を別のPCでも使いたい場合:
設定 → ユーザープロファイル → プロファイルフォルダを開く → このフォルダをバックアップ → 別のPCの同じ場所にコピー
設定ファイルの場所
Windows
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\QGIS\QGIS3\profiles\default\
Mac
/Users/{ユーザー名}/Library/Application Support/QGIS/QGIS3/profiles/default/
設定チェックリスト
確認項目
- □ 日本語表示を確認した
- □ デフォルトCRSを設定した
- □ 地理院タイルを追加した
- □ 必要なプラグインをインストールした
- □ パフォーマンス設定を確認した
- □ 自動保存を有効にした
- □ 相対パス保存を有効にした
まとめ
最低限やっておくべき設定
3つの設定
- CRSの設定 → EPSG:4326 または 6668
- 背景地図の追加 → 地理院タイル
- 自動保存の有効化 → 5分間隔
次のステップ
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