GISソフトは目的に合ったものを選ぶことが重要です。
GISソフト比較【2025年版】無料・有料の選び方ガイド
この記事では、無料・有料のGISソフトを比較し、用途別の選び方を解説します。
GISソフトの種類
デスクトップGIS
パソコンにインストールして使うソフトです。
特徴
- 高機能な分析が可能
- 大量データの処理に強い
- オフラインでも使える
代表例: QGIS、ArcGIS Pro
WebGIS
ブラウザで使うGISサービスです。
特徴
- インストール不要
- 複数人での共有が簡単
- 場所を選ばずアクセス
代表例: ArcGIS Online、Google Earth Engine
モバイルGIS
スマートフォン・タブレットで使うアプリです。
特徴
- 現場でのデータ収集に最適
- GPS連携でリアルタイム位置取得
- オフライン対応のものも
代表例: QField、ArcGIS Field Maps
無料GISソフト
QGIS
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 完全無料(商用利用可) |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux |
| 特徴 | 高機能、プラグイン豊富、Python連携 |
| 学習コスト | 中程度 |
おすすめポイント
- 無料で本格的なGIS分析が可能
- 1000以上のプラグインで機能拡張
- PyQGISでカスタマイズ可能
- 活発なコミュニティ
注意点
- 公式サポートなし(コミュニティベース)
- 日本語資料は増加中だが英語が多い
Google Earth Pro
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 対応OS | Windows、macOS |
| 特徴 | 3D表示、時系列画像、使いやすい |
| 学習コスト | 低い |
おすすめポイント
- 直感的な操作で初心者向け
- 過去の衛星画像を閲覧可能
- KMLファイルの作成・編集
注意点
- 分析機能は限定的
- 本格的なGIS処理には不向き
GRASS GIS
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux |
| 特徴 | ラスター分析に強い、学術向け |
| 学習コスト | 高い |
おすすめポイント
- 高度なラスター分析機能
- 長い歴史と実績
- QGISから呼び出し可能
注意点
- 操作が独特で学習コスト高め
- 初心者には難しい
地理院地図
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 対応 | Webブラウザ |
| 特徴 | 国土地理院の公式地図、日本全国対応 |
| 学習コスト | 低い |
おすすめポイント
- 高精度な日本地図
- 各種ハザードマップ
- 作図・計測機能あり
注意点
- 日本国内のみ
- 高度な分析には別ツールが必要
有料GISソフト
ArcGIS Pro
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 年間約50万円〜(Basic) |
| 対応OS | Windows |
| 特徴 | 業界標準、高機能、サポート充実 |
| 学習コスト | 中程度 |
おすすめポイント
- GIS業界のデファクトスタンダード
- 充実した公式サポート・研修
- ArcGIS Onlineとの連携
- 豊富な日本語資料
注意点
- 高額なライセンス費用
- Windowsのみ対応
ArcGIS Online
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 年間約6万円〜/ユーザー |
| 対応 | Webブラウザ |
| 特徴 | クラウドベース、共有簡単、すぐ使える |
| 学習コスト | 低い |
おすすめポイント
- インストール不要
- Webマップの公開が簡単
- モバイルアプリとの連携
- テンプレート豊富
注意点
- 高度な分析はDesktop版が必要
- クレジット制で使いすぎ注意
MapInfo Pro
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 要問合せ |
| 対応OS | Windows |
| 特徴 | ビジネス分析向け、Excel連携 |
| 学習コスト | 中程度 |
おすすめポイント
- ビジネスユース向け
- Excel連携が得意
- 日本でも導入実績多数
注意点
- ESRI形式との互換性に注意
- 近年はArcGISにシェアを奪われ気味
SuperMap
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 要問合せ |
| 対応OS | Windows、Linux |
| 特徴 | 3D対応、大規模データ処理 |
| 学習コスト | 中程度 |
おすすめポイント
- 大規模データの処理に強い
- 3D GIS機能が充実
- 比較的安価
用途別おすすめ
初めてGISを使う方
おすすめ: QGIS または Google Earth Pro
- 無料で試せる
- 日本語対応
- 学習資料が豊富
測量・土木業務
予算あり
ArcGIS Pro
予算なし
QGIS
ポイント
- 座標系の取り扱いが重要
- CADデータとの連携
- 大量データの処理性能
商圏分析・マーケティング
おすすめ: ArcGIS Online または MapInfo
- 人口統計データが使える
- レポート出力機能
- 非GIS専門家でも使いやすい
現場データ収集
おすすめ: QField または ArcGIS Field Maps
- オフライン対応
- GPSで位置取得
- 写真の位置紐付け
研究・学術利用
おすすめ: QGIS + GRASS GIS
- 無料で高度な分析
- 再現性のある処理(スクリプト化)
- 論文での引用実績多数
選び方のポイント
1. 予算で選ぶ
| 予算 | おすすめ |
|---|---|
| 無料で始めたい | QGIS |
| 年間10万円以下 | ArcGIS Online |
| 年間50万円以上 | ArcGIS Pro |
2. 目的で選ぶ
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| まず試したい | QGIS、Google Earth Pro |
| 本格的な分析 | ArcGIS Pro、QGIS |
| 共有・公開 | ArcGIS Online |
| 現場入力 | QField、Field Maps |
3. サポートで選ぶ
| 重視点 | おすすめ |
|---|---|
| 公式サポート必須 | ArcGIS |
| 自力で解決できる | QGIS |
| 研修を受けたい | ArcGIS |
4. 連携で選ぶ
既存システムとの連携を確認
- CADソフト(AutoCAD等)との連携
- Excelとの連携
- 社内システムとの連携
- クラウドサービスとの連携
比較一覧表
| ソフト | 費用 | 難易度 | 機能 | サポート |
|---|---|---|---|---|
| QGIS | 無料 | ★★★ | ★★★★ | コミュニティ |
| Google Earth Pro | 無料 | ★ | ★★ | なし |
| ArcGIS Pro | 高 | ★★★ | ★★★★★ | 公式 |
| ArcGIS Online | 中 | ★★ | ★★★ | 公式 |
| MapInfo | 中〜高 | ★★★ | ★★★ | 公式 |
まとめ
無料で始めるなら
QGIS がおすすめ(機能十分、将来性あり)
サポート重視なら
ArcGIS シリーズがおすすめ
選ぶときのポイント
4つのポイント
- まず無料ツールで試す
- 必要な機能を見極める
- 予算とサポートのバランス
- 将来の拡張性も考慮
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