【事例】測量会社のGIS活用

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目次

測量データをGISで管理し、業務効率を大幅に改善した事例を紹介します。

匿名化について: 本記事は、Link Fieldが支援した実案件に基づいています。守秘義務およびプライバシー保護のため、企業名・所在地等を匿名化しています。


企業概要

【業種】測量・設計業
【規模】従業員15名
【所在地】地方都市
【主な業務】
・公共測量
・境界測量
・設計業務

導入前の課題

課題1: データ管理の非効率

【状況】
・CADデータがバラバラに保存
・過去の測量データが探しにくい
・同じエリアを何度も測量

【影響】
・データ検索に時間がかかる
・重複作業の発生
・ノウハウが蓄積されない

課題2: 情報共有の困難

【状況】
・CADソフトがないと閲覧できない
・発注者への説明が難しい
・社内での情報共有が限定的

【影響】
・コミュニケーションコスト増
・打ち合わせに時間がかかる
・意思決定が遅れる

課題3: 分析の限界

【状況】
・CADでは空間分析ができない
・地図との重ね合わせが手動
・周辺情報の把握が困難

【影響】
・付加価値の提供が限定的
・ミスの発生リスク
・業務範囲の制約

導入したソリューション

QGIS + PostGIS

【選定理由】
・無料で導入コストゼロ
・必要十分な機能
・CADデータの読み込み可能
・拡張性が高い

システム構成

【サーバー】
・PostGIS(空間データベース)
・共有フォルダ

【クライアント】
・QGIS(全PC)
・PDFビューワー

【外部連携】
・地理院タイル
・基盤地図情報

導入範囲

【Phase 1】
・過去データの整理・登録
・地図表示環境の構築

【Phase 2】
・新規案件でのGIS活用
・帳票出力の自動化

【Phase 3】
・WebGISによる情報共有
・発注者向けビューワー

導入プロセス

ステップ1: 環境構築(2週間)

【実施内容】
・PostGISサーバーの構築
・QGISのインストール・設定
・地理院タイルの設定
・基本的なスタイル設定

【ポイント】
・IT担当者と外部コンサルで実施
・テスト環境で検証後に本番適用

ステップ2: データ移行(1ヶ月)

【実施内容】
・過去5年分の測量データを整理
・CADデータをGISに変換
・座標系の統一
・属性情報の付与

【ポイント】
・優先度の高いデータから順次移行
・品質チェックを実施

ステップ3: 研修・運用開始(2週間)

【実施内容】
・全社員向け研修(2日間)
・運用ルールの策定
・マニュアル作成

【ポイント】
・実際の業務データで練習
・質問対応窓口を設置

具体的な活用方法

活用1: データ管理

【運用方法】
・測量成果をGIS形式で保存
・案件情報を属性に登録
・エリアで検索可能に

【効果】
・検索時間:30分→5分
・過去データの再利用が容易
・重複測量の削減

活用2: 現地調査

【運用方法】
・事前に周辺情報を確認
・地理院タイル・航空写真で現況把握
・過去の測量点を表示

【効果】
・現地調査の効率化
・見落としの削減
・安全確認の向上

活用3: 成果品作成

【運用方法】
・GISから帳票を自動出力
・位置図の自動生成
・座標一覧表の出力

【効果】
・作成時間:2時間→30分
・ミスの削減
・品質の安定

活用4: 発注者対応

【運用方法】
・WebGISで情報共有
・PDFで地図出力
・わかりやすい資料作成

【効果】
・説明時間の短縮
・理解度の向上
・信頼関係の構築

導入効果

定量的効果

項目 導入前 導入後 削減率
データ検索時間 30分/件 5分/件 83%
位置図作成時間 2時間/件 30分/件 75%
重複測量 年5件程度 ほぼ0 100%
打ち合わせ時間 2時間/回 1時間/回 50%

年間効果(概算)

【時間削減】
・データ検索:100時間/年
・成果品作成:200時間/年
・打ち合わせ:100時間/年
・合計:400時間/年

【金額換算】
400時間 × 3,000円 = 120万円/年

定性的効果

【業務品質】
・データの一元管理
・ミスの削減
・品質の安定

【働き方】
・残業時間の削減
・ストレスの軽減
・スキル向上

【顧客満足】
・わかりやすい説明
・迅速な対応
・信頼性の向上

成功のポイント

ポイント1: 経営者のコミット

・社長自らが必要性を説明
・導入の優先度を明確化
・継続的なフォロー

ポイント2: 段階的な導入

・一度に全部やらない
・成功体験を積み重ねる
・現場の声を反映

ポイント3: 教育の重視

・十分な研修時間の確保
・マニュアルの整備
・質問しやすい環境

ポイント4: 外部支援の活用

・初期構築は専門家に依頼
・運用は自社で実施
・困ったときに相談できる体制

課題と今後

現在の課題

・さらなるデータ活用
・モバイル対応
・他システムとの連携

今後の計画

・タブレットでの現場活用
・ドローン測量との連携
・AI活用の検討

担当者の声

【技術部長】
「最初は抵抗もありましたが、今では
なくてはならないツールになりました。
過去のデータがすぐに見つかるのは
本当に助かっています。」

【若手技術者】
「地図上でデータを見られるので、
全体像が把握しやすくなりました。
発注者への説明も楽になりました。」

まとめ

導入のポイント

1. 経営者のコミットメント
2. 段階的なアプローチ
3. 十分な教育・研修
4. 外部支援の活用

得られた効果

・年間120万円相当の効率化
・業務品質の向上
・顧客満足度の向上
・従業員満足度の向上

横展開の可能性

・同業他社への展開
・関連業種への応用
・地域連携の基盤

参考・一次情報

以下は、本事例で採用した技術・制度・方法論を確認するための参考資料です。匿名化した案件の成果数値を第三者資料で裏づけるものではありません。


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最終更新: 2025年1月

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