【事例】建設会社の現場DX

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目次

日報・写真管理をデジタル化し、現場作業を効率化した事例を紹介します。

匿名化について: 本記事は、Link Fieldが支援した実案件に基づいています。守秘義務およびプライバシー保護のため、企業名・所在地等を匿名化しています。


企業概要

【業種】土木建設業
【規模】従業員35名
【所在地】地方都市
【主な業務】
・公共土木工事
・道路・河川工事
・維持修繕工事

導入前の課題

課題1: 日報作成の負担

【状況】
・紙の日報を現場で記入
・事務所でExcelに転記
・担当者ごとに書式がバラバラ

【影響】
・毎日30分以上の作業
・転記ミスの発生
・データ活用ができない

課題2: 写真管理の混乱

【状況】
・大量の現場写真
・整理に時間がかかる
・どの写真がどの作業か不明

【影響】
・報告書作成に時間
・写真の探索に苦労
・提出漏れのリスク

課題3: 情報共有の遅れ

【状況】
・現場と事務所が離れている
・電話・FAXでのやりとり
・リアルタイムな状況把握が困難

【影響】
・意思決定の遅れ
・トラブル対応の遅延
・コミュニケーションコスト

導入したソリューション

Googleサービス + GAS

【選定理由】
・低コストで導入可能
・スマホからアクセス可能
・カスタマイズが容易
・段階的に機能追加可能

システム構成

【入力】
・Googleフォーム(日報入力)
・Googleドライブ(写真アップロード)

【処理】
・Google Apps Script(自動処理)
・スプレッドシート(データ管理)

【出力】
・自動生成された日報
・写真整理済みフォルダ
・進捗レポート

導入機能

【日報システム】
・スマホから日報入力
・天候・作業内容・進捗を記録
・自動で日報帳票を生成

【写真管理システム】
・撮影時に情報タグ付け
・自動でフォルダ分類
・工事写真帳の自動生成

【情報共有】
・リアルタイムダッシュボード
・進捗の見える化
・アラート通知

導入プロセス

ステップ1: 要件定義(2週間)

【実施内容】
・現状業務の洗い出し
・課題の優先順位付け
・必要機能の定義
・簡易プロトタイプ作成

【ポイント】
・現場監督へのヒアリング重視
・シンプルな機能から開始

ステップ2: 開発・構築(1ヶ月)

【実施内容】
・Googleフォームの作成
・GASによる自動処理の開発
・テンプレートの作成
・テスト運用

【ポイント】
・1現場で試験運用
・フィードバックを反映

ステップ3: 展開・定着(2ヶ月)

【実施内容】
・全現場への展開
・研修の実施
・マニュアル作成
・サポート体制構築

【ポイント】
・現場ごとに説明会
・困ったときの相談窓口

具体的な活用方法

活用1: 日報入力

【フロー】
1. 現場でスマホから入力(5分)
2. 自動でスプレッドシートに記録
3. 日報帳票を自動生成
4. 関係者にメール通知

【入力項目】
・日付、天候
・作業内容(選択式)
・作業人数
・進捗状況
・特記事項

活用2: 写真管理

【フロー】
1. 撮影時に工種を選択
2. Googleドライブにアップロード
3. 自動でフォルダに分類
4. 月末に写真帳を自動生成

【分類項目】
・工種
・撮影日
・撮影者
・コメント

活用3: 進捗管理

【フロー】
1. 日報から進捗を自動集計
2. ダッシュボードで可視化
3. 予定との差異を表示
4. 遅延時はアラート通知

【表示内容】
・工程別進捗率
・予実対比グラフ
・天候による影響分析

導入効果

定量的効果

項目 導入前 導入後 削減率
日報作成時間 30分/日 5分/日 83%
写真整理時間 2時間/週 15分/週 88%
報告書作成 4時間/月 30分/月 88%
転記ミス 月3件程度 ほぼ0 100%

年間効果(全現場合計)

【時間削減】
・日報作成:1,250時間/年
・写真整理:400時間/年
・報告書作成:200時間/年
・合計:1,850時間/年

【金額換算】
1,850時間 × 3,000円 = 555万円/年

定性的効果

【現場】
・作業後すぐに帰れる
・転記作業からの解放
・ミスの心配がない

【管理】
・リアルタイムで状況把握
・的確な指示が可能
・データに基づく判断

【経営】
・コスト削減
・品質向上
・働き方改革

成功のポイント

ポイント1: 現場目線の設計

・入力は極力シンプルに
・選択式を多用
・スマホで完結
・直感的な操作

ポイント2: 段階的な導入

・まず1現場でテスト
・問題点を洗い出し
・改善してから展開
・無理に機能を増やさない

ポイント3: 現場のキーマン

・ITに詳しい現場監督を巻き込む
・その人を中心に展開
・困ったときの相談役に

ポイント4: 継続的な改善

・月1回のフィードバック会議
・要望を機能に反映
・使われない機能は削除

技術的な詳細

GASのコード例(日報自動生成)

function onFormSubmit(e) {
  var responses = e.values;
  var date = responses[0];
  var weather = responses[1];
  var workContent = responses[2];

  // 日報テンプレートをコピー
  var template = DriveApp.getFileById('TEMPLATE_ID');
  var newFile = template.makeCopy('日報_' + date);

  // 内容を置換
  var doc = DocumentApp.openById(newFile.getId());
  var body = doc.getBody();
  body.replaceText('{{DATE}}', date);
  body.replaceText('{{WEATHER}}', weather);
  body.replaceText('{{WORK}}', workContent);

  // PDF化してメール送信
  var pdf = newFile.getAs('application/pdf');
  MailApp.sendEmail('manager@example.com', '日報 ' + date, '', {
    attachments: [pdf]
  });
}

フォルダ構成

現場フォルダ/
├── 日報/
│   ├── 2025年01月/
│   │   ├── 日報_20250115.pdf
│   │   └── ...
├── 写真/
│   ├── 着工前/
│   ├── 基礎工/
│   ├── 躯体工/
│   └── 完成/
└── 報告書/

課題と今後

現在の課題

・オフライン対応
・大容量写真の処理
・他システムとの連携

今後の計画

・AI活用(写真の自動分類)
・GIS連携(位置情報管理)
・協力会社との情報共有

担当者の声

【現場監督】
「毎日の日報作成が本当に楽になりました。
事務所に戻ってからの作業がなくなり、
家族との時間が増えました。」

【工事部長】
「リアルタイムで進捗がわかるので、
問題があればすぐに対応できます。
データが蓄積されて、次の現場にも
活かせるようになりました。」

まとめ

導入のポイント

1. 現場目線のシンプル設計
2. 段階的な導入
3. キーマンの巻き込み
4. 継続的な改善

得られた効果

・年間555万円相当の効率化
・現場の負担軽減
・リアルタイムな情報共有
・データに基づく管理

参考・一次情報

以下は、本事例で採用した技術・制度・方法論を確認するための参考資料です。匿名化した案件の成果数値を第三者資料で裏づけるものではありません。


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最終更新: 2025年1月

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